口腔外科
主に親知らずの抜歯、のう胞などの口腔外科治療を行っています。
これらのトラブルは、食事や発音、会話がうまくできないといった機能的な障害に加えて、審美的な障害が生じるケースも見られます。
治療により、お口の中、顎、顔の自然な機能が回復すると、顔全体が生き生きとし、健康的な美しさを取り戻すことができます。
CTによる精密診断
口腔外科では手術を伴うケースも多く、顎骨の状態や神経、血管の位置を正確に診断することは、治療を安全に行ううえでとても重要です。しかし従来のレントゲンでは平面の情報しか得られないため、細部の把握には限界がありました。
当院では症例によって、お口の状態を立体的に撮影できる歯科用CTを使用し、より正確な診断を行っています。
レーザーを使用した痛みの少ない治療
レーザー治療は通常の治療に比べて痛みや不快感が少なく、傷の治りが早いなどの利点があります。人体に対する安全性も高く、高血圧、心臓疾患や内科的疾患の持病がある方のほか、妊婦さんでも安心です。
当院では歯肉の切開などにEr:YAGレーザーを使用しています。
顎関節症に対してもソフトレーザー照射を行うことで、疼痛緩和の効果が期待できます。
親知らずの抜歯
親知らずの状態はひとによって異なり、親知らずがない、あるいは全部そろっていないひともいます。
親知らずは永久歯が全部生えそろってから出てくるので、歯を支える骨格が小さい場合は親知らずが生えるスペースがなく、歯の列から外れたところから生えてきたり、斜めや横向きに生えてきたりします。
そのため親知らずは様々なトラブルの原因となり、場合によっては抜歯が必要となります。
親知らずに痛みや違和感のある方は、お早目にご相談ください。
怪我で歯が抜けたら
怪我で歯が抜け落ちてしまった場合は、可能な限り早く歯医者を受診しましょう。
受診までの間、ご自身でまずできることとして、歯を元の位置に戻してみてください。歯が汚れている場合は水道水で洗ってから戻します。ただし水道水に長時間歯を漬けると歯根膜が死んでしまうため、洗うのは30秒以内が適切です。
抜けた歯を戻せない場合は、お口の中に入れて保存をします。歯を唇と歯ぐきの間に入れておくと飲み込む心配がありません。すぐ牛乳が手にはいるなら牛乳の中に保存しましょう。
正しい状態で歯を保存してお持ちいただければ、歯を元に戻せる可能性が高まります。
歯の怪我を予防するために
歯ぎしり相談
歯ぎしりの癖があると、歯に負担がかかり、歯がすり減ったり割れたりすることがあります。噛み合わせが悪いと顎にも余計な力が加わってしまい、顎関節症を引き起こす場合もあります。
歯ぎしりの負担を軽減する治療法は、スプリント(マウスピース)の装着が一般的です。
保険適応の治療となります。
スポーツをされる方に
スポーツ中に歯を怪我される方も多くいらっしゃいます。選手同士の接触が多いスポーツの場合、マウスガードが歯の保護に役立ちます。
また、ご本人の顔に対する保護意識を高めることでも怪我を防ぐことができます。
保険適応外となります。
お子さんの怪我予防
お子さんが活発に動くようになると、歯の怪我は一気に増えます。
歩き始めの頃は転倒などで顔を打たないよう注意しましょう。くわえ歩きでの怪我・事故も多くなる時期ですので、保護者の方はお子さんから目を離さないようご注意ください。
インプラント治療
当院では失った歯の機能を回復する選択肢のひとつとして、インプラント治療をご提案しています。
インプラント治療とは、チタン製の人工歯根を顎に埋め込み、その上に人工の歯を作る治療法です。
チタンは人体に無害で骨としっかり結合するため、自分の歯のように噛めるというメリットがあります。
また上部構造となる人工歯にセラミックを使用することで、強度に優れ審美性の高い歯を入れられます。
治療のメリットデメリット
メリット
入れ歯の場合は隣の歯や歯ぐきで人工歯を支えます。インプラントの場合は、顎の骨としっかり結合した人工歯根が支えとなり、安定感に優れます。隣の歯に留め金を掛けて固定したり、自分の歯を削ることもないので、健康な歯に負担をかけることもありません。
デメリット
インプラントには外科手術が必要になるので患者さんの肉体的・精神的負担が大きくなります。また治療期間が長くなり、治療費も高額になります。
お口の状況によってはご希望に沿えず、入れ歯などのご提案を行うことがあります。
当院で使用するインプラント
患者さんのご希望に合わせて2種類のインプラントを採用しています。
歴史があり信頼できるメーカー「ノーベルバイオケア」
ブローネマルク博士が、チタンと骨が結合することを発見して以来、地道に研究を続けてきた歴史あるメーカーです。数多くの臨床データに裏付けされた信頼できるインプラントです。常に豊富なパーツを取りそろえており、各国に広い販売ネットワークがあるため、転居先や海外でメインテナンスが必要になった場合でも安心です。
アジア人の骨格に合わせて開発された「オステム」
韓国の代表的なインプラント・メーカーのひとつです。
ノーベルバイオケア社やストローマン社、アストラテック社の長所をまとめて持ったインプラントを提供しています。
アジア人向けに作られているため、顎の小さい日本人に合うショートインプラントがラインナップされている点も特徴のひとつです。
サージカルガイドでインプラント治療がより安心に
治療の成功率を上げ、患者負担を軽減させるためには、シミュレーション通りの施術をおこなうこと重要です。
当院ではサージカルガイド(手術補助装置)を作成しております。インプラント埋入時の位置や角度、深さをコントロールしながら、より確実なオペが可能です。
治療方法
インプラントの手術には、主に1回法と2回法があります。
インプラントを埋め込む手術と、上部構造をインプラントに連結する手術の回数を意味しています。
1回法は2回法より短期間で治療が終了するというメリットがありますが、当院ではインプラントを歯肉の中に完全に埋め込む2回法を採用しています。
2回法は治癒期間中インプラントに余計な力がかからず、感染のリスクも少ないため、より確実で安全です。
症例によっては協力医院にて行う場合もございます。
入れ歯
合わない入れ歯を長く使用していると様々なトラブルの原因となります。
入れ歯は食べにくい、邪魔だと感じる方も多いと思いますが、正しい理論、技術で入れ歯治療を行えば、ほとんどの問題は解消できます。
当院では患者さんの年齢、お口の状態、ライフスタイルなどを考慮して、患者さんにぴったり合った入れ歯をおすすめしています。
金属床
通常、厚いプラスチックで作られる義歯床(入れ歯を支える部分)が、金属になっている入れ歯です。熱伝導に優れているため、食べ物の温度を感じることができます。義歯床が薄いため、装着したときの違和感がない、口の中が広く感じる、強度が維持できるなどのメリットがあります。
ノンクラスプデンチャー
金属の支えと、柔らかい樹脂で製作した入れ歯です。
通常の部分入れ歯と比べて、審美性に優れています。
義歯床の厚さもかなり薄くすることができますので、装着したときの違和感が少ない点も特徴のひとつです。
美しい歯をご提供します
患者さんのお口の健康と美しさを両立するため、様々な審美治療をご用意しています。
白くて美しい歯や健康的な歯肉は、美しい笑顔への自信につながり、人生をより豊かにしてくれます。
当院では、お一人おひとりのご要望を伺い、お口の状態を確認した上でご提案を行ってまいります。
ご不明な点はお気軽にご相談ください。
ホームホワイトニング
ご自宅でできるホワイトニングです。自然な白さを求める方におすすめします。
使用するホワイトニング剤は、厚生労働省の認可を受けた国内製の薬剤で、安全性が保証されています。
施術の流れ
- 当院にて患者さんのお口にあったトレーを作成します。
- ご自宅でトレーにホワイトニング剤を盛り、1日2時間程度装着します。
- 個人差はありますが、通常1~2週間で効果が出てきます。
※ホワイトニングの効果には個人差があります。
※後戻りもありますが、気になる場合は追加の薬を処方します。
ラミネートベニア
歯の表面をわずかに削って、歯の色をした薄い板を張り付けて見た目を改善する治療法です。歯が変色していたり、歯と歯の間に少し隙間がある場合などに有効な治療です。
ウォーキングブリーチ
神経(歯髄)を取った歯などで変色が気になる場合に、歯の中にホワイトニング用の薬剤を入れて封をすることで、歯の内側から着色や変色を取って歯を白く明るくしていく方法です。